無料で使える文章校正ツール3選、徹底比較してみた

無料の文章校正ツール、徹底比較してみた

Webサイトの文章を作成する際、気を付けなければいけないことは山ほどあります。

  • 誤字・脱字
  • 1行の文字数
  • 漢字、カタカナ、ひらがなのバランス
  • 表記の揺れ
  • 句読点の数
  • 文法
  • 口調の一貫性

あげればきりがありませんが、長文になればなるほど、1人でチェックするのは大変です。

そこで、文章校正に便利なツールをいくつか試してみました。

Enno

日本語のエラーをチェックしてくれる無料のWebツールです。
誤字・脱字、変換ミス、誤用などを指摘してくれます。

実際に試してみました。

下の図、右側が入力した文章、左側が指摘箇所、下部が校正の提案です。

引用元:Enno(https://enno.jp/

【口語】
会話では多用されていても、公の文章には適さないという指摘をしてくれます。
普段使っていると、意外に気がつきにくいのでこの指摘は助かります。

【改善】
よくあるのが二重敬語。
敬語を意識しすぎて回りくどくなりがちな言い回しを指摘してくれます。

【純粋エラー】
タイプミスや助詞の間違いなどが散見されると、せっかくいい文章でもなんだか説得力が薄れます。
見逃しがちなこういったミスの指摘もありがたいです。

完璧とはいかないまでも、ミスを大幅に軽減できそうです。
上記以外にも、文字化け、スペースのエラー、変換ミスなどもチェックしてくれます。
会員登録が不要なのも手軽で使いやすいですね。

PRUV(プルーフ)

同じく日本語のエラーをチェックしてくれる無料のWebツールです。
こちらも会員登録が不要ですぐに利用できます。
(非会員は1回300文字までの制限あり)

実際に試してみました。

引用元:PRUV(https://pruv.jp

口語や単純なタイプミスなどにチェックが入っています。
ennoと比較すると若干弱いかなという気もしますが、文章によって指摘も異なるでしょうし、最低限のミスを防ぐには助かる指摘が入っています。
さらに有料版では機能がより充実。
月額550円のPro版なら、表記の揺れや文体統一チェック、読み上げモードなどもあるようで、かなりグレードがアップするようです。

Shodo(ショドー)

同じく日本語のエラーをチェックしてくれる無料のWebツールです。

以下はアカウント登録せずに無料版を使った場合。
指摘が入った箇所にマウスを持っていくと、修正案を提示してくれます。

アカウントを登録すると、文書の保存などもできるので便利です。(無料版でもOK)

こちらもEnnoなどと同じように、誤字脱字、二重敬語などの改善案、さらには句読点の多さ(1行に3個あるよ、多くない?といった感じ)なども指摘してくれます。

ちなみに有料版が2週間無料で使えるのでそちらも試してみました。

有料版では「表記のゆれ」が設定できる

これはとても便利です。
例えば

正しい表記:Web
表記が揺れるパターン:WEB、web、ウェブ

といった場合、以下のように正しい文字を用語欄に、NGを表記ゆれ欄に入力しておくと表記ゆれの指摘をしてくれます。

画像の引用元はすべてshodo(https://shodo.ink/

校正のルール

例えば

  • 英数半角の統一
  • 括弧書きの文字数
  • 1文の最大文字数
  • 常用漢字外
  • 漢字の開き(一般的にひらがなのほうがよいとされる漢字)

など、「エラー」以外で一定のルールを設定しておくことができるので、Webサイト全体を通して一貫性のある文章を作成することができそうです。

2週間は無料で試せるので、よく文章を書く人は試してみる価値があると思います。

IT Leadersでも紹介されています。
https://it.impress.co.jp/articles/-/24568

なにげに便利!「漢字使用率をチェックするツール」

これ、便利だなーと思ったツール。

以前、漢字使用率チェッカーというサイトがあったのですが、最近なくなってしまいました。

他にないかと探していたら、ギャル文字ドットコムというサイトでも、漢字使用率をチェックすることができました。
その名の通りギャル文字に変換してくれるサイトで、
例えば

「こんにちは」

と入れると

「⊇ωレニちレよ」

と結果が返ってきました。(読めません……)

その他にも「ねこ語」や「宇宙語」に変換してくれるユニークなサイトではあるのですが、その中に、真面目にひっそり存在している「漢字使用率」を判定するサービスがあります。

こちらも試してみました。

引用元:ギャル文字ドットコム(http://www.gal-moji.com/moji/kanji_ritsu.asp)

文字数全体に対し、漢字の比率を計算してくれます。
短いキャッチコピーなどを考える時も活躍しそうです。
とくに短めのキャッチコピーで漢字比率が多くなると、日本語っぽく見えない時があります。
こういうチェッカーで確認すると、客観的に判断できて助かります。

番外編「ダミーテキスト作成ツール」

Webサイトの制作過程において、テキスト未確定のままデザインを進める必要がある時、「あああああ」とか「このテキストはダミーです」などと入れることがありますが、あきらかに本文ぽくないのでちょっとした違和感があります。
かといって、後から差し替えるにしても、どこかのサイトの本文をコピーするのもリスクを伴うので、こんな時に便利なのがダミーテキストツールです。

すぐ使えるダミーテキスト

引用元:すぐ使えるダミーテキスト https://lipsum.sugutsukaeru.jp/index.cgi

できあがった文章はかなり適当なのですが、いい具合にひらがなや漢字が混ざり、改行、段落などが入るので、本物の本文っぽい印象になります。(その分、差し替えを忘れないように注意ですね!)

INTERNET Watchでも紹介されていました。
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1381865.html

まとめ

今回は無料で試せる文章校正ツールをご案内しました。
目視でチェックするには限界があります。
是非こういったツールを駆使して、ケアレスミスを減らしたいものです。